黒井戸殺し

 GWに入りようやく仕事も落ち着いて、プライベートの約束もない今日、やっと録画した「黒井戸殺し」を見ました。

 母がアガサ・クリスティーのファンで、この名作の話は勿論知っていましたが、読んだのは遠い昔で、真犯人とトリック以外の部分はほとんど記憶から消えていました。おかげで比較的新鮮に見ることが出来ました。相変わらず野村萬斎は素晴らしく、三谷組の演技の脂っこさも心地よい。今回は制作時期的にもかなりチーム真田丸感があり、そこも楽しめました(真田丸の時は清須会議とのギャップで楽しめました)。斉藤由貴藤井隆も良かったですねえ。

 総合すると前作の方が好きではありましたが、そこはオリエント急行というロマンと、三谷版一発目のインパクトもあったので、トータルでは甲乙つけがたく、大変満足です。

 余計なネタバレはしないので、未見の方は何も知らないで見るのがミスリードも含め一番楽しめるとは思いますし、どこかの機会で是非見てみてください。円盤待たないでもFODで見られるし、原作も電子書籍でいつでも読めるし、良い時代ですね。私は原作もう一度読み返してから、全部分かった上でまた最初から見よう。その前にオリエント急行もう一度見たいな。


 ついでに。写真は2002年に旅で立ち寄ったエジプト・アスワン(アブシンベル神殿のあるところ)のオールド・カタラクトホテル。名作「ナイルに死す」を執筆したホテルとして知られます。このときは出不精な母が本当に珍しく海外旅行に乗り気で、それはこのホテルに泊まることと、作品の舞台をクルーズ船で回ることが目的でした。残念ながら、旅行前に急な病気で他界してしまいましたが、元気だったらきっとこの作品にああだこうだ文句を言いつつ、何度も見返していたんだろうなあ、と、放送を見ながら思い出していました。

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