まあ馬はよく頑張った…けど

7/20  引退
「正直に言いますと、ここ最近はトモ、特に右トモの歩様がずっとぎこちない状況でした。暑い時期も苦手な馬なのですが、そういった時期を避けて、なおかつ立ち直るのを待つとなるといつになるのかわからないという状態でもありました。そのため、何とかケアをして態勢を整えてレースへ送り出したところでしたので、先週は厳しい競馬のなかで頑張りを見せてくれたと思いますし、この馬自身先日の競馬が精一杯でもあるのだと思うんです。実際、レース後の状態を探っていてもダメージがあり、右トモの歩様に違和感が目立ちます。細かい検査はしましたが、骨折といった不安があるわけではなく筋肉なのか上部の傷みが大きいようです。丹沢Sを勝たせていただいたときにはそういう状態ではなかったのですが、それ以降は辛い状態になっており、一番ひどい時はずっとモタれて厳しい走りになって、それが競馬の結果にもリンクしてしまっています。何度も立て直しを図ろうと放牧に出していましたが思うように回復しませんでしたから、これからまた同じようにしたとしてもいい頃の状態に戻ると言い切れません。歳を重ねて今年7歳になりました。素質は高く、見込みのある馬だと期待をかけていましたので何とか辛抱して良くなるのを待っていましたし、可能性が大いにあるということならば待ちたいという思いもありました。中京の舞台は直線が長いとはいえ距離適性を考えると、この馬にとってはもっと距離があり広いコースの方がさらにいいのは確かで、もう1回という気持ちもあったのですが、先が見えにくい状況でさらにお時間を頂くのは申し訳なく、クラブと牧場と相談した結果、ここで判断することになりました。何とか皆さんの期待に応えられるような結果をこのクラスに入っても出せればと思っていたのですが、申し訳ございません」(堀師)この馬の能力の高さは陣営の向き合い方からも感じることができましたし、雄大な馬体から繰り出す素晴らしく力強いフットワークからオープンクラスまで行ってくれると若い頃から信じていました。馬の気持ちの強さという点では調整されるなかで難しさもあり、ひと筋縄にいかないところもあったようなのですが、長い期間をかけて少しずつ結果を重ねてきまして、昨年にはついにオープン馬になってくれました。これも堀厩舎にじっくりと育てられた結果と言えるのではないかと思えます。しかし、残念ながら今ではトモの影響から走りが変わって思うような結果を出せず、また思うように使えない状況が続いてしまっています。これまでの経緯から、回復することを望むには相当な時間を要することが考えられますし、最悪の場合変わらない、もしくはさらに悪くなり大きな故障を誘発する恐れもあります。そういったことからも長らく活躍してくれ功労馬であるエルマンボには無事でいて欲しいという思いもあり堀宣行調教師と協議を行なった結果、ここで現役続行を断念し、競走馬登録を抹消することになりました。会員の皆様にはまことに残念なことと存じますが、何卒ご理解賜りたくお願い申し上げます。なお、本馬に出資されている会員の方へは追って書面を持ちましてご案内いたします。長い間ご声援をいただきまして誠にありがとうございました。 

 みんな堀さんに関してはアンタッチャブルで全面肯定しなきゃセンス無いと思われる、みたいな空気感なので私は敢えて言い続けていく。元出資馬のアンヴァルトとこの馬。どちらも重賞級以上の素材だった。アンヴァルトを準OPで終わらせた平田とエルマンボをOP行った「だけ」で終わらせた堀。差はそのクラス1個分。弱いところがあったのは事実だけど、その馬を東西無駄に輸送で振り回して、ろくすっぽレースへ向けてコンディションを整えてこなかったのも事実。人災の範囲でしょう。ラストランが小牧と並ぶNG騎手筆頭のサカーイってところがまた、琴線に触れました。以前にも書いた通り、晴れて堀厩舎、きりたの厩舎ランキングEクラス(NG)入り決定です。史上8人目、関東ではカズーに次いで2人目。さすが正統後継者。今後も同じような道のりを歩んで頑張ってください。遠巻きに良い笑顔で応援してます。向こう10年くらいは芝馬なら期待できると思うよ、うん。

 馬に関しては、ラスト勝利になった丹沢Sで生で応援できたのは嬉しかったよ。あの後すぐ地方に出られていればなあ。

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