モレイラだわ。スタート余り良くなかったとは言え、そこで無理をせず、「ああ、このペースは遅いな」と見てて思うやいなや、先頭に押し上がっていきました。ヴィブロスのドバイとは違う意味で鳥肌立った。あの札幌記念(モーリスで2着)が大きな伏線でしたね。逃げていても、勿論控え続けていても苦しい競馬になったでしょうから、ホント、凄いとしか言いようが無い。今後誰が乗ってどんな競馬をしていきますか。ともあれ今日は最高の結果、おめでとうございます。
そんなG1と仕事のレスポンスを待ちつつ、最近ちょっと気になってたデータを調べていたのですが。丁度纏まったので説明する前に数字から出しましょう。
■T社
種別 | 全出走 | 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 比率 |
---|---|---|---|---|---|---|
全競争 | 1086 | 106(.098) | 86(.177) | 81(.251) | 813 | - |
G1場 | 108 | 12(.111) | 5(.157) | 9(.241) | 82 | .099 |
G1 | 21 | 1(.048) | 0(.048) | 1(.095) | 19 | - |
除G1 | 87 | 11(.126) | 5(.184) | 8(.275) | 63 | - |
■C社
種別 | 全出走 | 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 比率 |
---|---|---|---|---|---|---|
全競争 | 2247 | 275(.122) | 224(.222) | 223(.284) | 1525 | - |
G1場 | 212 | 29(.136) | 24(.250) | 19(.340) | 140 | .094 |
G1 | 50 | 4(.080) | 7(.220) | 4(.300) | 35 | - |
除G1 | 162 | 25(.154) | 17(.259) | 15(.352) | 105 | - |
■S社
種別 | 全出走 | 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 比率 |
---|---|---|---|---|---|---|
全競争 | 1671 | 191(.114) | 153(.206) | 156(.299) | 1171 | - |
G1場 | 134 | 19(.141) | 8(.201) | 14(.306) | 93 | .080 |
G1 | 17 | 0(.000) | 1(.059) | 0(.059) | 16 | - |
除G1 | 117 | 19(.162) | 7(.222) | 14(.342) | 77 | - |
※括弧内は1着=勝率/2着=連対率/3着=馬券率。
「G1の日にどれだけ出走させているか/結果を残しているか」というデータですね。その辺熱心そうなT社/C社/S社を2015年〜先週までで調査しました。ホントはM社W社あたりもやりたかったけど、もう調べるの飽きた(えー)。
えーと、T社の馬はG1デーによく走ってるなあ、と言う印象からスタートしたのですが、比較対象にしようと思ったC社、S社もG1場ではクラブ平均値より数字が向上しています。分母がそこまで大きくないので誤差範囲と言えなくもないのですが、イメージした「この辺のクラブは(平地)G1デーに所属馬を出す/勝たせることを宣伝に有効活用している」というのはうっすら見える数字。
G1場の欄にある「比率」ってのは全競争に対するG1場(開催日)に走った比率なのですが、T社の、10頭に1頭って数字はなかなかですよね。例えば2016年でいうと288日開催があった内、G1場となったのは22日なので比率にすると7.6%。これを上回った分は「宣伝努力」と言って良いかもしれませんよね。この辺はホント、しっかりしてるんですよ。
もうひとつ注目すべきはS社のG1デー1着率の良さ。ここに限ってはC社をも凌駕。実際のG1でほぼ鳴かず飛ばず(失礼)なことを考えると、より顕著な結果と言えるのではないでしょうか。個人的にはずっと、このクラブ(馬)が纏っている張り子の虎感(スケールに対して実が伴わない感)はG1含む上級レースの結果が大きいんだろうなと思ってましたが、こういうところで好印象を残しているのも、逆説的に裏切った感じを(中長期で見ると)与えるのかも知れません。G1の日に強い勝ち方した馬って、ついつい大物評価しがちだもんなあ。実際、G1デーに勝ったS社の19勝を調べてみると、ほとんどの馬が次走で馬券外に飛んでいます。特に2人気以内に支持された馬は1着が1回あるけどあとは全部馬券外。G1デーに勝利→次走重賞のパターンも3着が1回あるだけ。これは今後も馬券に活かせそうだー。
まあ、トータルしてみると調査期間内にG1を4勝しておきながら、非G1の数字もクラブ平均値を上回っているC社の営業努力をここでも窺い知れます。全然あぐらかいてないからこその今の地位。たいしたもんだ。
今回のまとめとしては「G1の日に出てくるクラブ馬は宣伝効果もあって勝負がかっている可能性高いので、いつもより勝負しやすい」「T社S社は特にG1以外のレースで1着からが狙い目」「C社は全部底上げ」ってところで。あと「そういうコツコツした宣伝も海外G1のパンチ力の前にはほぼ無力」ってことでw G1に乗せた騎手との因果関係とか、G1場に限らずその日の裏開催とかも見ていくともっと色々出てきそうですが、また気が向いたら&需要があったら。
どうせこのブログ見ている人はすぐ分かるだろうと何となくイニシャルにしてみましたが、意味あったのかな? まあ、半手動で計測したので正確じゃないかもって所を加味しつつの、変な検索避けです。