幻想より現実。

22日は栗東CWコースで追い切りました。「今朝は川田騎手に乗ってもらってCWコースで併せて追い切りました。こちらが追走する形から、最後は楽に先着と非常にいい内容です。ここまでほぼ馬なり程度の追い切りしかしてこなかったので、今朝はジョッキーが追うアクションをして、最後にはムチも入れてもらいました。”追われる”ということに慣れさせるためで、手応え的には一杯ではありません。ジョッキーもこれなら来週の競馬に使っていけると言ってくれましたし、開幕週の牝馬限定戦に向かうことにしました」(松下師)「今朝追い切りに乗せていただきました。これまで馬なりでも反応が良かったために、しっかりと動かされたことがないとのことでしたので、今朝は敢えて追うアクションを取り入れました。最後はムチも入れましたが、これも練習でちょっと当てただけ。“こうやってムチを入れられるんだよ”と覚えてもらうためのアクションだけです。ちょっと怖がりなところがありますし、捌きなどもまだ幼い感じはするのですが、芝に行ったらさらにいいフットワークをしてくれそうだなとワクワクしました。かなり奥深さを感じますし、楽しみな馬です」(川田騎手)7月3日の中京競馬(2歳新馬牝馬限定・芝1400m)に川田騎手で出走を予定しています。

 中京で川田君ってことで、またなにやら香ばしくなってきました。どんな馬でも大きな期待を抱くのは、一口を楽しむ上で良いことですし、それ自体は否定する気ありませんけど、限度、程度ってモノがある。ディープでもキンカメではない、ましてやハーツやステゴでもなく、母父SSでもネオやダメジャでもない。期待値は低めのB級ディープ2世種牡馬で、非常に安価で、厩舎は現時点ではC級以下。良血といってもこのレベルの「端っこ」クラスは掃いて捨てる程います。それを分かっていて出資して、期待より順調という事で嬉しい気持ちはあっても、歴代のキャロG1牝馬の名前を出すのは流石に痛すぎます。そしてちょっぴり不愉快でもあります。

 この馬への期待度としては厩舎のレベル考えれば2つ勝つ事が大目標で、この時期にデビューできるって事がハイライトになるだろうし、MAX高めを見て早期デビューを活かして夏のうちに1つ勝てれば手薄な重賞からトライアルくらいまでは遊べるかも、といった感じ。この評価は、万々が一新馬戦勝っても変わりは無いでしょう。勝ったら次の目標は4歳夏までの2勝目。まあ、そんな皮算用は勝ってからします。まずは1勝。そこが全て。

 でもね、最近「A級厩舎の馬房調整要員よりB級厩舎の二軍戦力」ってのはホントに強く感じるところではありますし、C級D級厩舎でも一軍であればリーディング厩舎の500万条件よりはマシと言えるかもしれない。クラブや牧場サイドのプッシュもあったのでしょうが、珍しい川田起用は厩舎なりの期待感の表れとは言えるでしょうし、調教は動けていて1400前後の距離は合いそう。見所のある競馬で掲示板に乗って、デビュー戦も含め馬体がキープできて、余り間を置かずにもう1つ使えればチャンスあり。来週がちょっとだけ楽しみです。

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