我が愛しのWE。

 ウォーエンブレム種牡馬引退。

 なんでしょうか。ある意味出資馬の引退よりずっと寂しい気持ちになっている私が居ます。一口を続けていると、いわゆる流行廃りとは別にその人の個性みたいなものが出てくる(出てくるべき)ものですが、私と言えば、ダンチヒ、あとウォーエンブレムなんでしょうか。多分、そうなんですよ。

 ダンチヒ系には都合6頭出資してきました(デインヒル3ザロック1ベルトリーニ1グランドロッジ1)が、基本的には世界中に拡がっててある意味石を投げれば当たる血統ですし、希少価値も有り難みも、今となってはほぼ皆無。デインヒルの直子には特に拘りありましたけど、どの子も高くて微妙だったなあ…w

 一方のウォーエンブレム。現役時代から次のサンデーかも、と目を付けていた馬だったし、マル外で是非出資したいと思っていたらまさかの来日。大喜びしたものの、とにかく子供が産まれない。そんな中から出た希少な第1世代の産駒が4頭で18勝という大爆発。重賞勝ちはクランエンブレムの障害レースのみに留まったものの、次の世代は更に躍進。秋華賞ブラックエンブレムを筆頭に26頭で45勝重賞6勝。

 そしてその第1世代デビューの年に産まれ、第2世代デビューの年に募集されたのがきりた同産駒初出資となったピースエンブレムです。


 募集時。

 2歳夏(デビュー直前)。

 今考えても3.5万の馬じゃないですよね。姉が活躍する前、まだこれといった実績の無い関東若手厩舎、等ありましたが、POG媒体でも姉以上と讃えられた馬体は見栄えがしますし、本当、掘り出し物でした。

 芝での活躍は叶いませんでしたが、ダートで渋く4勝。震災の影響で最後はメンタルバランスを崩して残念な引退となりましたが、今でも格別に思い入れのある一頭です。JRAのCMでも大写しになってたなあー。早く子供に会いたい。あと、この世代も5頭で勝ち上がり100%だったんですよね。本当に凄い種牡馬

 そんなピースとの良い思い出をもやっとさせてくれたのが続く第4世代(その間2年産駒0頭だったので実質第6世代だけど、便宜上)のワンサイドゲームちゃん。


 募集時。

 2歳春。

 ピース以上の大物感。POG媒体では大変な騒がれよう(当社比)。これは当たりを引いたと確信しましたね。2歳夏の北海道で入厩予定もひと頓挫で仕切り直し。秋デビューの予定がズルズルと時間経過して暮れに漸くトレセンへ。思えばここで馬が変わってしまいましたが、その後の扱いも酷かった。丸山でダート後方待機の最悪デビューから、鞍上も厩舎のオペレーションも終始見当違い。それでも2着に来たりはしましたが、他の環境なら立て直しも含め2つ3つくらいは勝ててたでしょうね。惜しい馬でした。最後は厩舎との縁を切りたくて早く引退してくれることばかり望んでいました。私的には、1頭の馬で1NG厩舎が出来ることは授業料として納得いく範囲ではあります。後この世代は17頭で20勝。勝ち上がり率が5割を切り、ウォーエンとしては外れ年でもありました。牧場サイドは色々苦労の上創意工夫を重ねたと思いますが、逆効果でもあった感じでしたかねぇ。

 続く第5世代。3年連続のウォーエン、かつ初の牡馬出資となったのがまだ現役バリバリのエルマンボ。


 募集時。

 2歳夏。

 ウォーエン産駒の特徴として、牡牝の棲み分けがありますよね。牡はダート、牝は芝。牡は晩成、牝は早熟。あくまで傾向ではありますが。大型馬でも有り、堀厩舎。のんびりと勝ち進んでくれれば良いと期待していた馬でしたが、デビュー遅れたもののあっさり勝ち上がり、その後も5着以下無しの超堅実派。ほぼほぼ期待通りの現状ではあります。今年の内にOPには入っておきたいですね。

 牧場でも会ってきた馬。迫力あったなー。ツートップ扱いされていたエピファネイアとの差はとんでもないことになってしまいましたが。ちなみにこの第5世代はローブティサージュのG1に加え、インプロヴァイズやアメージングタクトが頑張って21頭で49勝。まだまだ勝ち星を重ねていきそう。シルクの2頭はかなり真剣に入会考えたくらい欲しかった馬なので、嬉しい反面、この2頭に手を出さなかったことでウォーエンマスターを名乗りづらい感じになっています…w まあ、希望はエルマンボに託す。

 翌第6世代は4頭で1勝と不振。そして最終世代(実質)となった第7世代で出資したのがエルマンボの全妹、ティンバレス


 募集時。

 2歳春。

 流石にエルマンボと比べるのは酷ですが、過去2頭の牝馬より安定感ありそうな雰囲気に惹かれた馬。厩舎も一長一短あるところですが噛み合えば実に合いそうなタイプ。芝デビューから少し勝ち上がりには苦労しましたが、勝負鞍上にスイッチであっさり。続く休み明けの昇級戦は圧巻の内容。兄の背中が見えてきました。息長く頑張って欲しいですね。

 勝ち馬率53.4%、EI1.86。どちらもキンカメの数字を超えていますし、流石にサンデー・ディープの超モンスター親子には敵いませんが、タキオンフジキセキ・ステゴ・マンカフェなど他のサンデー系には優に勝っており、これに匹敵するのはトニービンブライアンズタイムくらいという事実。それもまともに配合とか言ってられない状況での産駒成績ですからね。配合や育成にもっと凝る余裕があれば、あるいは…。

 結果として120頭の中央登録馬の内、4頭に出資してきました。目下合計10勝。どの馬も、今振り返っても好みのタイプで、やっぱしこの種牡馬が好きだったんだなーと再確認。何とかエルマンボ兄妹で重賞挑戦〜制覇を達成したいですね。

 悔いが残るのが、ウォーエン産駒の名付け親になれなかったこと。最初の2頭は超シンプルな名前だし、ティンバレスは良いとしてエルマンボは…ねえw 今後母は父としてどんな産駒を送り出すかに注目していきます。ブラックエンブレム姉妹は相当手堅いでしょうが、沢山居る母母父サンデー×母父ウォーエンがどんな成績を収めていくのかも興味つきません。なにせノーザンダンサーヘイルトゥリーズンが入ってないので日本の繁殖会では本当に貴重な血統。まだまだ爆発ありまっせ。あーピースの子が待ち遠しい。と言いつつ、高かったら余裕でスルーしますけど。

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