アギーレ解任

 遅かったとか、早すぎるとか色々意見あるでしょうが、個人的には良いタイミングかと。

 まだ日本代表サッカーはブラジルの敗戦から何も立ち直ってないし、一歩も前に進んでないんです。アギーレの作るチーム、最初は人選も含め期待したけど、アジア杯へ向けてインスタントな「退行」をしたことでかなりケチが付いたし、八百長問題以前にあんなチーム作りしておいてのノルマは最低限ベスト4〜決勝。普通は(強豪が世代交代のファーストステップに使っている大会である以上)優勝しないとですよね。じゃあベスト8で負けた瞬間続投の資格はほぼ無い。八百長問題の責任は招聘した協会の幹部が取るべきで、本来は4年任せるのであればとことん庇うべきだと思っていた。尻尾切りは許されない。


 とにかく、本田・吉田・川島。この3人が個人的にはブラジルの象徴で、まず解体するところからチームの風通しを良くしなくてはいけないし、更に言えば遠藤や長谷部、今野なんかも4年後にピークが来るとは思えない選手。かれらが1年以内にバトンを渡せる選手を明確に意識して使い分けていくべき。ブラジルでピッチに立った選手で今、代表で見られるレベルなのはコンディション良好なことを条件に長友、あとは岡崎、くらいかな。結局ブラジルのチームの、彼ら2人が実質エースだったわけで。


 繰り返しますが、タイミングはここでオッケーだと思います。ブラジルのチームはピークが過ぎている現状ですらアジアのAクラスに満たない。欧州組は一旦総リリースして、クラブで別格な活躍をしていてかつコンディションが抜群の選手だけ遠方には呼ぶ。チームは大エースの器たる柴崎を中心に、彼のプレーを活かせる、邪魔しない選手を選ぶ。監督も柴崎と心中できる人を選ぶ。1年間はリーグ捨ててでも(どうせ2シーズンになって興醒めしてるし、まともなファンは若手が躍動と元代表を含むベテランの健在で十分楽しい、今旬の選手は代表優先で良い)アウェーの厳しい試合を組みまくってどんどん選手を試して、ふるいに掛けていく。もう、新監督体制では2015年1年で50人以上選手使って欲しいですね。


 難しいのは監督の人選だけど…一旦国内しかないかなあ。トップ、と言うか顔はアンダーカテゴリー任せてる手倉森さんで良いと思います。岡田とか西野とか、論外人選になるよりずっとマシ。プラス、リオ五輪までJ監督から3〜5名を兼任で補佐に付けて、合議制でチームを動かしつつ、五輪の結果次第でそのままの体勢で行くか、保佐から昇格させるか、2年間を任せる監督を海外から連れてくるか。まあなんにせよ、すぐの立て直しが必要なので、協会は整理すべき所整理したら新体制でとっとと固めていって欲しいものです。


 まあ、私は柴崎が溌剌とプレーするのを見られれば、あとは割とどうでも良いです。ちょっと楽しみになってきた。

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