年度別振り返り企画・第10世代

 現3歳世代でオンタイムだし、まだ中途なので、あんまり振り返る意味も無いけど。一応区切りという意味でここまで。

■2011年生まれ

  • 所属クラブ:キャロット
  • 出資4頭:ハープスター(5)・アイリッシュハープ(1)・レイズアスピリット(1)・マニッシュコート(0)
  • 勝ち上がり率:75%(3/4)
  • 通算成績:7-4-3-4-3-10/勝率.226
  • 出資成績:出資代金20.5万/回収賞金88.5万/回収率431.7%


 活躍馬が一頭出ると景色が変わる、といわれる一口。今まで重賞掲示板すらなかった身としては、「そうでしょうね」と言いつつピンとこない部分もあったけど、文字通り色々一変してしまった。

 その馬のことは最後にして、ともあれこの世代からキャロ1本に絞ることに。サウスとウインに同時に入って以来、ずっと2クラブ以上で回してきたので寂しいし、キャロは欲しい馬に出資できる可能性が決して高くない大人気クラブ。早い時期にセカンドクラブを増やしたいとは今でも思っているけど、出戻りの魅力を感じるクラブは無いし、新しいクラブはマイナス面が目立つ。もう暫くはこのままですかね。


 アイリッシュハープは、リリーバレー育成の馬を経験してみたいというのが決め手。勝ち上がってくれたし、今後も適切にレース使えば稼ぎそうなんだけど、その上で、今だったら絶対に出資していない。それは厩舎。口で言うこととやることが違う人、ってのは私が一番嫌いなタイプ。ビッグレースを次々勝って、ネクスト角居的オーラを感じたこともあったけど、今ではネクスト藤原英に収まりつつある。人間性についていけない。表裏激しいところは権力に阿って400口クラブの会員はないがしろにする、というところにも繋がる。藤原英同様、ホームランだけ意識して、他は全部0同然、って腹のくくり方なら良いんでしょうが。さておき、牧場でもダート中距離と言われ、私もそう思った馬。芝で下ろすのは良いとして、ダート1400を使ってるときは非常にもどかしかった。叩いて上昇しそうな前走を経て放牧されてしまったが、クラブには適切なタイミングでの「判断」と、移すなら馬の個性と向き合える若手にお願いして欲しい。


 レイズアスピリットは3頭目の上原馬。ビンテージチャートより丈夫そうだし、レッドジョーカーより頭良さそうで環境も勝ると感じたが、両馬より遙かに安い価格。これは行かない手はない。デビュー戦から素質の片鱗は見せ、3戦目で距離を伸ばして勝ち上がり。以降凡走もあるが気持ちが向けば勝ち負けする雰囲気はやっぱりビンテージに似ている。あのくらい走ってくれれば申し分ないけど、まずは降級前の2勝目が目標。今後も楽しみな馬だ。


 マニッシュコートは母のスプリングコートにそれなり以上の思い入れがあったのと、関西で今後伸びてきそうな若手厩舎のお試し。牧場で会ったときに「あーこれはデビュー無理」と直感したけど、なんとか競馬場にたどり着いて、3回走ってくれた。明らかに芝向き、かつマイル前後が良さそうで、崖っぷちの状況でその条件に使う余裕がなかったことは悔やまれるけど、ともかくデビューできただけで御の字。人によっては補償(ポイント)減らしと感じるかもだけど、私の場合賞金以外のバックは全く考慮に入れてないので、オーライです。



 で、ハープスター。デビュー後、今に至るまで「なんであの馬を選んだのか」と聞かれることは多いけど、基本的にこの馬、募集時期から誰もが良い馬だと感じていたとは思う。ツアーでも話題だったし、私の周囲でも評判は非常に高かった。その上で、どう理由付けをしても、募集までいちばんではない、最優先で行くほどの魅力は皆感じなかった、ということだろう。出資した人は皆それぞれ、馬の良さ以外の何かプラスアルファを感じての申し込みだったろうし、それがたまたま良い方向に転がったに過ぎないのではないか。私の場合は、馬体や評判は二の次で、勿論ベガの血統というのが最大の決め手、それに付随するマツパク厩舎のブランド(一口で一度は経験しておきたい)、兄が馬格無くびしびしやれていないけど素質は一級品だったことを受け、この馬のほどよい体格、など色々あったけど、やっぱり決め手は「レッドディアーナの忘れ物を取りに行く馬」ってことでしょうね。そのためにはディープの牝馬が良かったし。

 それでも、ギリギリまで他の馬と悩んでいた。もしこの馬が1口12万だったら行かなかっただろうし、8万でも不安で嫌った気がする。10万という価格は色んな意味で「丁度」だった。その意味で、前年ディアデラに落ちたってのも布石になってた。この年は1位でディープ牝馬を狙う条件が整っていたと言える。

 牧場で見た際の雰囲気の良さは今でも忘れられない。今まで何頭か良い馬は見たし、自分の出資馬で言えばアンヴァルトとエルマンボは「明らかに重賞レベル」と(文字通り)肌で感じられた。それでも、G1級の牝馬、となると私の中の物差しは2頭、ファインモーションと、これも牧場で見る機会に恵まれたアヴェンチュラになる。ファインモーションは至近距離で見たことが一度も無かったけど、休養中のアヴェンチュラに感じた一流のオーラ、あれに近い物を2歳春のハープから感じた。同行者とは「順調にいったパターンのアヴェンチュラが見られるかも」なんて話してもいましたが、それでも私の中のイメージは、トライアルで権利を取って桜花賞掲示板、夏以降の重賞制覇、くらいだったんですけどね…。

 その後の足取りはご存じの通りなので割愛。今でも秋は秋華賞エリ女で行けてたら、とは思いますが、一口の夢を色々飛び越えててっぺんまで見せてくれたことには素直に感謝しています。後は今後、良い競走生活だったと振り返られるような道を歩んで欲しいですね。気が早いけど5歳頭で厩舎も変わるし。来年じゃなくても良いので、どこかでドバイは行って欲しいな。

 あとはもう一つの夢として、引退までにどこかで武豊でG1出走を果たして欲しいです。マツパクさんとの因縁もありますが、定年前にそういうイベントもあって良いんじゃないの。楽しみにしています。


 流石に11世代目(現2歳)は纏めても意味ないので省略。明日、2歳のエースが初重賞に挑みますが、自分としては「スタイルを変えてから最優先が3年連続重賞制覇」するかが掛かってます。勿論、ここじゃなくても良いんですけど。そして現1歳の期待馬レディドーヴィルにバトンを繋げたい。


 最後に、クラブ別の成績を。

頭数 勝ち率 勝率 平均価格 回収率
通算 53頭 56.6% 11.8% 2514万 110.7%
サウス 09頭 66.7% 15.1% 4585万 48.2%
ウイン 05頭 60.0% 10.3% 2520万 55.9%
キャロ 24頭 54.2% 12.1% 2008万 213.3%
東サラ 15頭 53.3% 9.8% 2080万 71.3%

 数字は本賞金のみ、補償分抜きです。こうしてみるとあれですね、どのクラブでも勝率は大差ないし、サウスが抜けて高い以外は値段も大差ない。キャロでうまく行ってるなあと言う感じです。一応、ハープ抜きでも回収率100%超えてますから。勝ち上がり率を上げていきたいですね−。


 あっ、あと、今の自分の目標として3つのことを掲げています。1つは「交流重賞勝利」。2つめは「世代全馬勝ち上がり達成」。3つめは「回収率100%超え頭数>未勝利引退頭数」。1つめはエルマンボに、2つめは現2歳に、3つめはキャロに絞ったことで徐々に率を高めて行ければ。ちなみに今の時点で100%超え15頭、未勝利(未出走含む)23頭。まだまだだあ。


 以上、散発的ですが一口キャリアの年度別まとめでした。お粗末。

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