次走。

 凱旋門賞から1晩経ち、2晩経ち、様々なところでレース回顧や賛否(主に否)の騎乗評価、日本競馬の姿勢などが評論されていますけど、まあ、私としては今回は仕方なかったかな、と思います。2400mに自信を持って臨める状態であればもう少し早めに動くことも出来たでしょうし、イン突きで突き抜けた経験(新馬はまあ除外)があれば大外回すこともなかったでしょうが、そういった不安を持ったまま「自分の競馬」をしてダメだった、と。現地でのレース経験、鞍上など以上に、そうしたハープスターの「海外で2400mのレースを勝つための流れ」が出来上がってなかったんでしょうね。広い意味での準備不足と言えばそれまで。唯一の不満としては札幌記念の内容が何も反映されていないという点ですが。初のまくり競馬を単なる奇策、短い直線対策で終わらせてしまったのがなあ。それも込みで、まあ、過ぎたことを言うより、陣営が何を学び、今後に活かすかでしょうね。


 ブエナビスタは追い込み一辺倒から札幌記念秋華賞エリ女と「取りこぼし」て、有馬では乗り代わり+先行する競馬で連対し、古馬になってからの名牝の道へと繋げました。ただ一方で、強い相手にぶつけ続けたとは言えエリ女後のキャリアは14戦4勝。ハープスターの次走は「順調ならJC」とメディアに出ています。斤量面の有利を加味すれば、同じ競馬をしてもノーチャンスではないでしょうが、陣営が、ここを人馬の「変わらない流れ」での「最終テスト」とするか、それとも先々への「実験」とするか、あるいは、何も変わっていかない「継続」の通過点とするのか。個人的には、川田君主戦は全く問題ないですが、先々のことと、先行してダメだった時のリスクを考えて、スポットで外人を乗せ、川田君にはそろそろ外から1戦ないし2戦見て貰うのも良いかな、と思います。イメージとしては、今のところ、ブエナのアンカツと言うよりウオッカの四位に近いですもんね。四位ほど自己陶酔ナルシストではないですが、四位よりも自儘な振る舞いをしづらいポジションでもあります。

 いずれにせよ、それらの名牝と比較するのはまだ早すぎるとしても、この馬の持つ可能性をどう活かすのかが1戦1戦試される今後。無駄な競馬は一つも無いので、出るならJCでも何らかの収穫を見いだしたいですな。

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