フランス−ドイツ

 持論ですがW杯はグループリーグの最終戦とベスト8が一番面白い。GL初戦は固いし、2戦目は結構勢い次第。ベスト16はそこでお腹いっぱいのチームもある。ベスト4以降は優勝見えてきてどのチームもやや手堅くなる。そんなわけでこの辺から体力的に余裕があったら試合の感想を手短に書いていきます。


 フランスは残った8チームの中では一番魅力的なサッカーをしていただけに残念。攻撃ではヴァルブエナベンゼマが今日も良さを見せましたが、良くも悪くもこのチームの勢いを象徴するポグバが目立たず。早い時間に失点してドイツが無理しなくて良くなったのも災いしました。選手交代で勢いを失った感もあり、やっぱデシャンもまだ若い監督。将来の名将たり得る器ですが、ドイツのレーヴを相手にするとやっぱきつかったですね。しかしベースは若い選手が多く、次のEUROはベテランに差し掛かる選手も含め旬を迎えるかも。欧州最強に名乗りを上げた大会だったと言えそうです。守備にもうひと安定加わるとより楽しみ。

 ドイツは流石。GL後半からベスト16までやや不安定な戦いでしたが、フンメルスが守備に戻ってきたのと、なんと言っても前の試合からノイアーがノリノリ。今、世界一のGKだとは思いますが、こうなると彼からゴールを奪うのはなかなか大変そうですね。攻撃面はかつてのドイツらしいややダーティーにも感じるハードチェックで相手のスペースを潰してボールを奪い、戦意も削いでいく戦い方。時折無駄に悪質なチェックを入れるミュラーや転び芸のクローゼなど、オールドタイプの選手が頑張ってる一方、ゲッツェエジルに象徴される新時代のドイツを担う俊英は微妙な出来。結局はドイツらしい戦い方で何処まで行ける勝ってチームですね。次は南米勢。今日も特にスピードに劣るメルテザッカーを最終ラインから外しましたが、ボアテングフンメルスも足が速いわけではない。今日にしてもフランスに綺麗に崩されるシーンや裏を取られるシーンは多かった。より狡猾なブラジル・コロンビアをどう防ぐかですね。ミュラーほど目立ちませんが、チームのために最高の仕事をしているシュールレに注目します。


 この大会、事前に期待したチームはチリとメキシコ、大会始まって良さが目立ったチームはフランスとコロンビア。残りはコロンビアだけになっちゃいました。開催国の意地で勝ち上がってきましたがチームバランスは余り良くなく、世界屈指のCBコンビとネイマール頼みな感じのブラジルを粉砕するか、ブラジルの他の選手がギアを上げてくるか。明日が仕事休み&出資馬のレースが午前中になくて良かったですw

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