好感度低い芸人。

 昨日のアメトーーク。興味深いテーマでしたね。まさにキンコン西野と品川はその筆頭だと思うんだけど、どちらにも共通して言えるのは知名度は高いってことですよね。

 人気商売で一番良いのは人気者だけど、それを維持するのは大変。普通、知名度上がれば上がるほど、ファンと一緒にアンチも増えていく。それらもひっくるめて話題性として進んでいけるかですよね。特に最近はtwitterとかで無知無配慮な子供(精神的に)が平然と暴言を叩き付けてくるので(まあ、上記2人…特に西野はtwitterの使い方も含めかなり自業自得な気がしますが)、アンチを「気取りやすい」困ったご時世。安全なところ(実際はそうでも無いけど、バカにはそう見える)から相手に石を投げて悦に浸る行為は格好の憂さ晴らしになるでしょうからなー。最低の下衆行為ですけど、そういう人は周りにそれを窘めることが出来る人間がいないでしょうし。

 さておき、人気商売で一番つらいのは「反応されない」「空気になる」こと。無視されるくらいなら叩かれた方が露出のきっかけにはなるんですよね。勿論そこでストレスは溜まりますけど、ある種それをしたたかに利用するタフさが無いと生きていけない、代わりはいっぱいいる世界でも有るのでしょう。本業でとびっきり輝けない人ならなおさら。

 そういう意味で、まあ陣内はちょっと他の3人とは格が違うとは思うけど、西野と品川の2人はある種嫌われるというスタイルで多分ファンも獲得しているし、仕事にも繋がってるので芸人としてはこういう評価も良いのかなあと思います。私、個人的にどんな職種の人でも本業以外に手を出すことは悪いとは思わないです。むしろ、偉いなあ、と。実際やってみれば分かりますけど、本業を疎かにしている、とただ漫然と1つのことをやっているだけの連中や過剰な職人礼賛主義者に叩かれ、更に新しい環境ではついでにちょっかい出してきたと色眼鏡で見られ、本業の知名度利用しやがってと叩かれ、決して楽なことばかりでは無い。むしろマイナスの方が多いです。その中で色々、自分の可能性を模索してる人は、しない人より遙かに偉い。だから、西野も、品川も、色々やってることは素直に尊敬しますね。仮にそれで本業を疎かにしていたとしても、そこのリスクを背負うのは本人であって、せいぜい本業をもっと見たいと感じるファンまでであって、興味ない人やアンチがとやかく言うことでは無い。副業の中身そのもののクオリティを評価するのは、有りだと思いますが、そこを冷静に判断するのはまた難しいですしねえ…。

 品川という人は、私はそもそも芸人として結構好きなので、なおさら活躍して欲しいですし、本人は本心どう感じているか分かりませんが、今のキャラクターも結構好きです。調子乗り期もあれはあれで面白かったですが。西野という人は、逆に芸人として面白いと感じたことはほぼ皆無ですが、キャラクターとしては、同程度の若手が私的には何の記憶にも印象にも残らない中、しっかり存在を認識できているので、やっぱ凄いなと思います。今回のアメトーークみたいなのをきっかけに、空気としてしか感じてない人にももうちょっと知られると良いですよね。中には私と違って芸人としても評価してくれて、そこからファンになる人もいるでしょうし。そういう意味では、今回のアメトーークで初めて、西野が前に出ている番組を面白いと感じたかもしれません。次他の番組で見かけた時はもう少し興味を持てるかもしれません。

 で辛かったのは他の3人。このくくりで空気になっちゃうのは、あまりに残酷というか実力不足というか…前列3人だけで番組成立させた方が良かった気がしますね。まあ、最初から賑やかしだったとは思いますが…。そもそも井戸田って嫌われてるのかなあ? 他の2人は、まあ、分かりますし、私も嫌いっちゃー嫌いですが、どっちかって言うと限りなく「興味が無い」に近い。

 まあ、面白い企画だったという話でした。アメトーークは相変わらず偉大だ。

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