サッカーの怖さ。

 今日は甲府へサッカー観戦に行ってきました。甲府−京都。私的に、シーズン前のもくろみでは一番面白い試合をするだろうと見込んでいた両チームの対決です。試合前の順位は5位と6位。

 試合は意外な展開でしたね。今期、どうにも昨年の天皇杯で見せたサッカーが再現できていなかった京都が開始からショートパスとワンタッチプレーで甲府の中盤を翻弄。特に甲府の左サイド、6番(佐々木という選手)と20番の外人(ピンバ)の間が良いように蹂躙される。元浦和のサヌが巧みなくさびでそのゾーンにはたき、反転して最前線へ。フリーでクロス上がって先制。

 バタバタした甲府も右サイドの攻撃を中心にチャンスは作るものの、抜ききれずに終わるか、中の枚数が足りないため厚みを欠く展開。時折激しい雨の降るコンディションも技術巧者の京都選手に有利に働く。甲府に惜しいオフサイドのゴールがあったが、あとは概ね京都ペースで前半終了。

 後半開始。京都は甲府が突破口にしつつあった右(京都の左)高めに守備の選手を入れて、攻撃の迫力を欠くことなくバランスを整えたのに対し、甲府は左の穴を特にケアせず前線を入れ替えた。新しい選手はこれまでのプレイヤーと違う特徴を出すことなく、一気に流れは京都へ傾く。そして守備の対応ミスが絡み2点目。その後はちょっと落ち着いた京都に対し、高崎を入れたりした甲府が徐々に圧力を増すものの、とにかく中盤の構成力で勝ることが出来ず、蓋をされた右サイドが機能しなくなり、攻め手に欠く展開。前線の2人はどうしても孤立しがちで下がってきてしまいリズムを生み出しきれずイライラ。そのうち京都が3点目で万事休す。

 今日の試合はサッカーの怖さを強く感じました。狭いエリアでのパス交換能力に秀でた京都の特徴が前面に出て、かなり差を感じる試合になってしまいましたが、本来はそこまでの力の差がある両チームとは思えませんでした。京都にしても、得点の場面以外はボールをこね回しすぎて流れを悪くするシーンも目立ち、甲府にもチャンスはありましたが、雨というコンディションの有利不利、点の入るタイミング、そして選手交代でのバランス補正。ちょっとずつの差が大きな差になってしまいました。ハーフタイムに甲府の方が修正できていれば結果は違った気がします。しなかったのか、出来なかったのか。先手先手で流れを加速させた大木監督に対し、ちょっと疑問の残る城福采配でした。

 勿論1試合見ただけで今期の両チームをジャッジすることは出来ません。どちらも今期のJ2で上位に行く力はありますが、このサッカーを今年、来年と続けていくとより良いチームになるだろうと感じました。夏場以降に両チームがどんなサッカーをしているか、楽しみにしたいです。個人的にはスタメンのサヌに、後半から出てきた高崎と原。浦和に縁のある選手をみんな見られて良かったです。サヌのゴールなんて、初めて見たしw

 でも甲府のホームスタジアムは、トラックのあるスタジアムとしてはかなり見やすく、食べ物も充実。かなり好感持てました。バスもいっぱい来るので、アウェーから見に行くのも安心ですね。東京から特急で1.5時間。高尾からなら各駅でも1.5時間。また行ってみたいです。


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