「終わった」チームのこれからを考える。

 レッズ、結局「残留しなかった」だけのシーズンを、終えました。本当に、大きく舵を切って出直さないと、この悪い状況は打破できないでしょう。そのためには、ある意味降格という劇薬が一番の効き目を持っていたかも知れませんが…。

 残留してしまった以上、来年もJ1で降格争いしないチームを作ることを主眼に置く必要がある。優勝だとかACLだとか、馬鹿なことを言っている場合じゃない。高いばっかりで使い勝手の悪い、働けない選手を大量に抱えている現状を「整理」仕切ってからじゃないと、立て直しなんて、ムリ。

 以下は、今年の「推定」年俸まとめです。

GK

DF

MF

FW

 もう、ね。ぞっとする数字が並んでいます。どこから手を付けていけばいいのか…正直、使えないマルシオと達也をとっとと「処理」することが最大のポイントですが、現実問題として、今年加入したマルシオはどう復活させるかを考えるべきだし、達也はチームサポーターに溺愛されているのでメスが入るとは思えない。

 まずはベテランでしょうね。結果が出ていない状況で、年俸が上がり続ける(ないし無条件に維持されている)というのは、異常。山岸・坪井・山田ノブ・平川・啓太・堀之内。彼らは、最低でも今の半分まで年俸を落とさないといけないだろう。それでやっていけない選手はサヨウナラ。フル稼働も出来ない、先進的にチームを支えるキャプテンシーも発揮できていないベテランに固執するわけにはいかない。啓太は孤立する中盤でアンカーとして獅子奮迅だったと思うし、6000万くらいまでは…ヒラも、貴重な両サイドのバックアッパーとして、3000万くらいなら…他は、整理対象にすべき。

 高額選手。まあ、マルシオは諦めて、デスポさんは来夏まで。良い選手だと思うけど、浦和では使いこなせない=割高。達也は個人的には解雇すべきだと思うが、サポが許さないだろう。4000万くらいなら復活を待っても良いと思う。柏木も高い。実績を考慮しても今の仕事では4000万まで。スピラと永田は共存できないので、択一。まあ、永田だろうな。それでも3000万が限界。梅崎は現状維持で良い。マゾーラは契約解除。

 安い選手&若手。どう考えても今後のチーム作りはここが軸になる。上の選手を維持するために、ここに愛想を尽かされない、というのが最大の焦点。堤は契約延長せず、高崎にも移籍話が出ている。後は全員年俸上げてでも残すべき。唯一、原口に関してはもうプレーが通用しなくなっている上、梅崎を本職の左から右に回す「マイナス要因」と考えると、シビアに見たい選手。もう一段成長して欲しいと心から願うけど、外に出るのも一つの道かも知れない。

 こうしてチームを見ると、ほとんどのポジションは穴が埋まる。埋まらないのはGKと守備的MF。加藤は信頼できない。これはまあ、彼が悪いと言うより、同世代のGK(都築と山岸)を競われたクラブの罪なのだが…まだ大谷を育てる方が前向きになれるが、向こう3年はJ1レベルでゴールを守れるGKが必要。ここは外人でも良い気がする。中盤は啓太のパートナー、ないし後継者が必須。彼が潰れたらこのチーム、終わる。青山と小島に期待したいけど、もう一人軸になる選手は必要。一番の金の使いどころだろう。あとはまあ、FWですね。でもFWはなかなか補強難しいからなあ…。

 そんなわけで、来期の年俸(今期までの仕事考慮した上限年俸)とイメージするスタメンとバックアッパー。

フォーメーション4−2−3−1

  • GK:新加入選手(〜4000万くらい)/大谷(〜800)
  • RB:高橋峻(〜1600)/ヒラ(〜3000)
  • LB:野田(〜1500)/宇賀神(〜1200) 
  • CB:濱田(〜800)・永田(〜3000)/岡本(〜800)
  • DMF:啓太(〜6000)・新加入選手(〜4000万くらい)/青山(〜900)・小島(〜800)・野崎(〜480)
  • OMF:直輝(〜1800)/柏木(〜4000)
  • RMF:マルシオ(〜12000)/矢島(〜480)
  • LMF:梅崎(〜3000)/原口(〜1400)
  • FW:エスクデロ(〜1600)・原(〜1600)/達也(〜4000)・デスポトビッチ(〜8000)・新加入選手(〜6000)

 J1で一桁順位を目標にするなら、十分な戦力でしょう。というか、これ以上は本当に余剰。あとは超減俸で残れるベテランでなんとか。

 なんか、J2に落ちてたら、これに近い状況が実現したんじゃないかなあ、と、改めて残念に思います……。

 まあ、監督次第で「そんなことどうでも良く」なるんですけどね。そもそも今のフロントじゃあなあ…結局犬飼さんが離れてから、ずっと崩壊し続けているわけで。止めるより、壊しきる方が楽(次のピークが早く来る)な気もしますよ。

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