2軍? いや……

 本日、日本代表のスパーリングパートナーを務めてくださるセルビア代表。旧ユーゴ好きとしてはどんな選手が来るのか楽しみだったのですが。

 想像以上に知ってる選手居ません。かろうじて、パルチザンのCMF、ペトロヴィッチくらい。この人にしても、今度のW杯ではベンチはおろか、最終メンバーに残れば大成功、というところ。新聞報道では「国内組中心の2軍」と言われていますが、W杯出場国の主要選手を紹介した某本に載っている、「代表候補」27人のうち、25人がいわゆる「国外組」。国内組でチームを組んでも「1軍半」で留まる日本の感覚を適用するのはおろか、オランダあたりと比較するのも間違いで、今回の来日メンバーは「3軍」というべきです。C代表。

 若手主体で将来性豊かなメンバーというのも怪しい。今更、セルビアの国内リーグで「埋もれている逸材」なんてもんが刈り残されるはずはなく、一流選手はトップリーグへ、そうじゃない素質ある選手も一流国の2部リーグやその下のクラスの国に、若いうちに出て行っています。単純に、能力面・他の事情で刈り残された「落ち穂」と見て良いでしょう。

 そもそもが、セルビアほどの選手輸出国でかつ、W杯出場権がある国が、Aマッチデー以外に日本くんだりまで来るメリットがあるはずがない。受けてくれただけで感謝すべきで、試合から何の収穫も得られなくても(相変わらず一貫性と説得力と言ったものを感じさせない選抜選手を見る限り、期待のしようがないですが)、日本が文句を言う権利はありません。せめて、変な感じに圧勝して日本でもC代表なはずの「今回突然選ばれた選手」が選考に入る、なんてばかげた事態にならないことを、祈るだけです。阿部ちゃんが先発しそう&闘がいないので穴埋めをしないで良い分、のびのびとプレーして欲しいな、というくらい。それでも、出ない方が嬉しいですけど。

 とは言っても、普段見られない国内リーグ中心のメンバーがどんなプレーをするのかは楽しみだし(むろん日本の話じゃありません)、前述ペトロヴィッチ以外にも、若手の中には2・3年後にトップリーグでプレーする選手が出てくる可能性も。パルチザンレッドスターで活躍する中堅選手も「お、こんな良い選手居るんだ」と思わせるようなプレーを見せてくれるかもしれません。コンディションは最悪に近いのでしょうが、その辺、楽しみに見たいと思います。

 しかし強化って言いつつ遠征したくないのなら、無理矢理海外のチーム呼ぶより国内で代表2つ組んで試合やった方がよほど役に立つし、お金払って見に行く人も喜ぶのにね。

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