崖っぷち準備稿。

 昨年こんなエントリをしましたけど。そろそろ準備をしておこうと思います。

 今年、崖っぷちを迎える2007年デビューの4年目騎手(2月一杯で減量の消える騎手)は9名。うち、浜中騎手(先週まで150勝)は既にマーク消え。97勝の藤岡弟も、父親厩舎+宮厩舎のバックアップ体制を考えるとほぼ崖っぷち感はありません。84勝の丸田君も概ね問題ありませんが、一応、彼を含む7名を「要チェック騎手」として、今週以降成績を追っていき、崖っぷちで例年通り大儲けしたいと思います。特に来年は該当騎手が3人しか居ませんし、三浦・伊藤は既に「売り出し完了」状態。平均的に質は高く、楽しむなら今年でしょう。

 まずは宮崎北斗騎手美浦・フリー)。先週までで57勝も、今年はまだ1勝でほんのり「崖っぷち感」出ています。今週は中京で騎乗。15鞍に騎乗して1勝2着2回3着0回。馬券圏内は全て3人気以内。唯一の重賞勝ち(愛知杯セラフィックロンプ)は15人気でしたし、本来は穴っぽい騎手。来週以降、要注目。

 草野太郎騎手美浦・フリー)は通算9勝で今年は未勝利。リアル崖っぷち騎手です。今週は中京で9鞍騎乗して1勝2着0回3着1回。勝ち鞍は7人気(単(2520円)。3着は4人気。この勝った中京7Rを見て(2着は宮崎北斗で「崖っぷちワンツー」)、「ああ、そろそろ準備しなきゃ」とこのエントリ起こしだしたわけですが。来週以降もチャンスあると思うので、見ておきます。

 池崎祐介騎手美浦・フリー)は通算5勝で今年未勝利のリアル崖っぷち騎手。今週は中京で2鞍騎乗して馬券内無し。日曜は騎乗無しで、今年これで騎乗は10回。うーん危険だ。しかしこういう騎手の乾坤一擲が崖っぷち馬券の本領。注目。

 荻野琢真騎手栗東・大久保龍)は通算48勝で今年1勝。失礼ながら能力以上に馬に恵まれてきている感もあり、あまり崖っぷち感はない。その分、馬は良いけど鞍上で舐められて人気薄になっている馬が狙い目か。特にテイエムプリキュアに代表される「どうせ止まるだろう」とノーマークで逃げた時は面白いですね。今週は中京で10鞍騎乗して馬券内無し。結果は出ませんでしたが、日曜メインに自厩舎の馬(スカイノダン・4人気8着)で参加するなど、やはり恵まれています。ただ、自厩舎の馬は人気サイドでしか結果が出ておらず、馬券的な狙い目は平田・音無・矢作辺りの減量騎手に優しい厩舎。この3厩舎で計15勝を上げており、単回収値も優秀です。

 田中健騎手栗東・浅見)は通算51勝で今年1勝。アイルランド大使賞受賞者で、デビュー年・2年目に14→24勝とステップアップしたものの、去年は12勝で崖っぷち感漂います(まあ、年間10勝出来れば生活はかなり安定するので精神的プレッシャーは乏しいでしょうが)。今週は中京で3鞍騎乗して1勝2着1回3着0回。キャロ馬グリンケルベルガー(7人気)で勝利、2着も6人気。8人気で4着もあり、小爆発状態。来週以降、一番注目したい騎手です。今週の勝ち馬は自厩舎でしたが、キャリアを見ると特別自厩舎に偏っているわけではなく、広く狙いたい。

 穴騎手として既に名高い丸田恭介騎手美浦・宗像)は通算84勝で今年2勝。騎手としてデビューするまでも苦労した人ですが、デビュー後もやや出遅れ。昨年48勝でブレイクを果たしました。このパターンは関東の有力騎手と被る部分もあり(吉田弟もデビュー年3勝→3年目60勝)、今後はほぼ約束された状態。それでも、ローカルでの穴馬券は多く、この時期にかかわらず常に狙いたい騎手。関東では今は、彼と伊藤工が要注意です。今週は中京で16鞍騎乗して1勝2着0回3着2回。勝ち馬は人気(2人気)でしたが、3着2回はいずれも10人気(複610円・690円)。土曜の10Rでは14人気であわやの4着。人気での信頼度はそんなに高くないので、純粋に穴騎手として狙っていきたいです。

 大下智騎手栗東・梅内)は通算13勝で今年1勝。デビュー年8勝も、以後2・2勝と順調に崖っぷちへ。今週は中京・京都で6鞍騎乗して馬券内無し。自厩舎で11勝と、完全依存状態。こうなると、減量取れてしまうと厩舎が相当犠牲覚悟で馬を回さないと厳しい。池崎騎手と並んで「リアル崖っぷち」ですね。しかし、2年目の松山・国分弟が既に30勝を超えていることもあり、今、関西で唯一の「3キロ減」の人。そういう意味では、崖っぷち特需が誰よりもありそう。動向要チェック。

 来週は(覚えていたら&時間取れたら)週末に、出走馬の中で面白そうな馬をピックアップしてみたいと思います。でも、そういう理屈超えて馬券に絡むのが崖っぷちなんだよな。

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