世陸楽し。

 世界陸上。楽しいですねえ。山本高広は別の意味で目をぎらぎらさせて見ているでしょうけどw ファンというわけではないですが、同郷同い年なので、ちょっと応援しています。物真似芸人ってのは不当に低く評価されますが、予定稿の漫才・ミニコントしか出来ないろくすっぽ喋れない昨今の芸人より余程「芸人」してますし、私は好きです。オリジナルを訴えるような人はアレですけど。さておき。陸上競技は見ていて、飽きません。たまーに見るくらいが丁度良いんでしょうけど。

 でも予選は日本の選手が一杯出ているので放送が偏っていて残念。日が進むとどんどん居なくなるので、「頑張れ日本」回路がぶっ壊れたポンコツ日本人の私は、「レベルが高くなって面白くなる」→「放送も無駄が無くなる」ってことでどんどん楽しくなっていきます。本来、日本人がこの種の個人競技で世界トップレベルになるはずがないです。物理的に。技術を要する競技、メンタルの支配度が高い競技はチャンスがあると思いますけど。逆に、そうした日本人的素養が通用する陸上競技(例:マラソン)は好きになれないんですよねえ(室伏みたいな選手は別格ですが)。私の中で陸上は「うわー凄ぇモン見た! うわー」とテンション上げるための競技って感じです。

 親がね。マラソン大好きで。普段スポーツ全然見ないし、私が見てると邪魔するような人間だったのに、マラソンは必死に応援するんです。「頑張れ! 頑張れ!」って。ゴールすると拍手したりして。「アンタ見た!? 偉いわ〜。偉いわ〜」って。私はマラソンの日本人より、カール・ルイスの凄さを見たいわけです。マラソン選手は凄いとは思いますけど、「偉い」とは思いませんし。偉いってなんでしょうね? 苦しくても頑張ったから? でもそれは好き好んで選んだ道ですし。記録出すために頑張るのは当たり前で、偉いことではないですからね。怪我を押して頑張る、みたいなのも嫌いです。怪我をしないのがプロ。怪我をしたらその影響を感じさせないのがプロ。大袈裟に包帯を巻く選手とか(なんか相撲で多いですよね)嫌いです。包帯巻く=悲劇のヒーロー、そいつをやっつける=悪役みたいな。包帯を巻いて出てくる選手を見て「卑怯だ」と言って、良く親に怒られていました。うーん。ロス五輪でしたっけ? マラソンで。なんかフラフラになってゴールした人も居ましたよね。アレも私、嫌いでした。そして「お前は人間じゃない」的な怒られ方をしました。うーん? でも今考えても、下手したら死んでたでしょ。それを見守って感動するのってなんなんだろう? すみません、駄目な人で。でもどうしてもそういう方向にスポーツを見ることは出来ないです。

 マラソン。あそこにある凄さは、私がスポーツに求めるカタルシスの対極に位置するんですよね。そのカタルシスの世界には、日本人選手は存在し得ないんですよね。あの沿道の旗を振る光景も苦手です。何か、宗教や戦争の匂いがします。純粋なスポーツの応援のオーラが感じられない。某北の国的というか…。マラソンって、私の中では、スポーツに関心のない人が好きなスポーツの代表なんです。感動というレッテルを貼られすぎてるというか。まあ、高校野球と同じグループですかね。やってる人には悪いんですけど…。30過ぎたら、ゴルフ(観戦)が面白くなってきたように、50とか過ぎたら、マラソンも面白くなるんかなあ…?

 さておき。男子100mは明日準決勝・決勝。また寝不足ダー。

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