やっぱすごい人だ。

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 アマゾンは画像が出なかったので(一部作品の反映が遅いのはアマゾン唯一の弱点だと思うな)楽天で紹介。

 河合克敏が書くと書道も青春スポコン漫画になる。河合克敏が書くと書道もエンタテイメントになる。いや、元々エンタテイメントなんだけどね(高橋卓也君の書とか見ると本当にそう思う)。それを再認識するというか。どんどん続きを読みたくなるので、単行本より連載向きの作家さんだなあ、というのも相変わらず。3巻楽しみー。「伝統はあるけど何か偏見もある」ジャンルを書かせたら日本一だよね。
 あと、河合克敏の漫画が、基本的に興味乏しいジャンルでもこんなに読ませる(そしてそのジャンルへ興味を抱かせる)のは、少年漫画なのに、スーパーマンが初心者からあっという間に天下を取るのではなく、じわじわじわじわと成長する過程を、だるさを感じさせず書いてくれるからだろう(帯ギュの巧は基本的に天才だったけど、わたしゃあの漫画の主人公は杉と桜子と斉藤だと思ってるんで)。桜子的ポジションのヒロイン、望月がこれからユカリに嫉妬したりいらついたりしまくると思うと楽しみで楽しみで。是非望月は読者が共感しやすいダメキャラのポジションを貫いて欲しい。144・45ページ辺りの展開は不安。

 ともあれ、河合克敏は、バスケに於ける井上雄彦、サッカーに於ける高橋洋一塀内夏子と並び称される人であり(野球漫画はそんなちゃんと読んでないので言及しないことにします)、それらの人と違い、ワンジャンル(柔道)だけではなく、競艇、そして書道と複数ジャンルに渡っているのは凄いことだと思います。「バガボンド」は凄いけど、現代物じゃないとやっぱムーブメントとしてはねー。

 母が書道家だったので、盗み見て文字の崩し方ばっかり覚えた私は、基礎がまるでないので、読みづらい字しか書けないのです。良く「上手い」と言われるけど、上手いのと「綺麗」なのは別物なんだよね。私の字は汚い。助けて日ペンの美子ちゃんー!

 まあでも小学校の習字がこのくらい楽しげだったら、日本の子供の字はもっと綺麗になる気がするなあ。ブラインドタッチが出来ても満足に字の書けない子供に「そういう時代だからしょうがないよ」という前にすべき創意工夫はまだあるのではないか。今の子供は、昔ほど強制されてやることを我慢しないだけで、楽しんでやるセンスも感受性も失ってないからねー。多分。今の20代30代はもの凄い字が下手なので、ちょっとちゃんと勉強した子供が、自分の親より綺麗な字を書ける、ってのは凄くカッコイイと思う。

 あと、先日話した取引相手が、とらのあなのアレが普通にオリジナルだと思ってて絶望した。これがジェネレーションギャップなのかー。「テキストはバインダー式」もオチに使えないのかー。美子ちゃんとブルワーカーの痩せ男を知らん人間が居るとは…。

 「とめはねっ!」→「綺麗な字を書きたい」→「日ペン」という連想で日記書くブロガーが全国に100人はいると推測する(いないよ)。

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